【令和3年】守ってね!最低賃金

令和3年10月1日から多くの地域で地域別最低賃金額が改定されます。

神奈川県の地域別最低賃金額は1,040円となりましたなお、一番高い地域は依然として東京で1,041円、最も低い地域は、高知県と沖縄県の820円となっています。すべての都道府県で800円を超えました。コロナ禍で昨年は微増でしたが、一昨年前までの傾向通りの上昇となりました。

発行日等、詳しくは下記リンクを参照ください。

リンク→必ずチェック最低賃金使用者も労働者も

昨年はコロナ禍真っ只中ということもあり、久しぶりに1円~3円程度の上昇にとどまっていました。なお、神奈川県の地域別最低賃金額は1,012円と1円の上昇となっていました。最も高い地域は東京都で変わらず1,013円。最も低い地域は複数県あり792円となっていました。

今年も、同程度か中小零細企業の社長さんからは下げてもらいたいという、心からの訴えを多く聞いていました。しかし、コロナ禍で忘れられていますが、政策としては強い企業を増やすため同一労働同一賃金の実現に向けて各種法令を改正しています。最低賃金額を少なくても全国加重平均で1,000円以上となるまで上昇させるという強い意志を今回の最賃アップに再び感じました。支払いが厳しいところは、なんとか特例期間が延長されている雇用調整助成金等で対応するしかありません。

中長期的には、世界的に物価が上昇しているように、日本でも物価に合わせて賃金も上がるような政策が続くと思われます。賃金を上げるための助成金も増えてきていますが、賃金を上昇させることのできない企業は淘汰したいというのが、政府の本音というところでしょう。

給与担当者としては、どの労働日から最賃差額を支払うのか気を付けましょう。


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今年も最低賃金の広報キャラクターはのんさん。※チラシは神奈川県のもの

同じ方が続けて広報キャラクターに選ばれるというのは珍しいですね。毎年そのキャラクターが起用された裏を考えますが、今年は初?の現状維持。最近、芸能事務所の移籍や独立するタレントさんが増えています。今年も引き続き、キャラクターに隠されたメッセージは最低賃金も守れないような会社は辞めちゃうよという感じでしょうか?

21.10.22追記

街を歩いていると飲食店の入り口等に求人を掲示している光景をよく見ると思います。個人店なら法令も追いきれないでしょうから仕方のない面もありますが、チェーン店のファミリーレストランやコンビニエンスストアでも、前年度の最低賃金額ちょうどで求人出しているところが散見されます。実務では変更していると思われますが、最近の若いバイト希望者はしっかりしているので、こういうところもしっかりしておかないと、企業が求める人材は集まりにくくなると思います。